食養生

【冬の食養生】

コラムニスト:さなえあこ

 

ぐっと冷え込み、温かい鍋やスープが美味しい季節になりました。

東洋医学の五行説によると、冬は「腎・膀胱が弱りやすい」と言われています。

人は体の中の不要なものを汗、鼻水、せき、涙、尿や便で外に出しています。

気温が低いと汗をかきにくく、排泄を尿や便に頼らざるを得なくなり、

腎や膀胱の仕事が増えることから負担が大きくなると考えられているのです。

この季節の腎、膀胱はただでさえ仕事量が多いのですから、無理な水分のとりすぎ、

アイスクリームや氷入りの飲み物のとりすぎには注意が必要です。

また、五行色体表で、冬は「黒色」で表されています。

黒色の食材、味噌・しょうゆ、のりやひじき、

きくらげなどを積極的にとっていただきたいところです。

 

お風呂もシャワーだけで済ませずゆっくり湯船に入り、気持ちをリラックスさせる時間を是非とってみてください。

冬に体を労る生活をしていると春を心地よく迎えられると言われています。特に花粉症の方は今からのケアを心がけてみてください。