コラムニスト:増山ひとみ
童謡“雪やこんこ”の歌詞の一節です。
みなさんも幼少のころ一度はお耳にされたことがあるのではないでしょうか。
東洋医学では冬の寒さに影響を受けるのが“腎臓”と“膀胱”です。実家で外飼いをしていた猫は年を取ってからよく血尿をしていました。特に猫は腎臓が弱い傾向にありますから、冷えの影響を受けていたのですね。寒いのが苦手なはずです。
猫とは正反対に犬は寒さ知らず(弱い犬もいますが)で、外でも元気に動き回る様子が歌詞の中で描写されています。
ということは、犬は腎臓や膀胱が強いのでしょうか?
東洋医学的に考えてみましょう。
腎臓や膀胱は東洋医学の五行説でいうと「水」にあたります。地球の表面の70%を覆っているのは海水です。「海(うみ)」の同異義語は「産み(うみ)」。そして24億4000万年前に光合成をするバクテリアが海で誕生したのが生命の起源です。世の中の森羅万象が繋がっていると考える東洋医学では生殖器も関連すると捉えています。
また腎臓は両親から与えられた「精力」を生まれ持って貯蔵しています。
この二つの観点から、犬は“多産の動物”といわれているのも納得できますよね。生命エネルギーをたくさん蓄えていると考えることができます。
動物だけでなくもちろん人間も生殖器は寒さに影響されます。
特に子宮は妊娠期間以外、空洞のため冷えやすくなります。冬の季節に望診をするとクライアントさんで腎臓や膀胱、子宮のサインが出ている方が多くみられます。生理中にニキビが出てきたりもしますね。生理中のサインは生理前一か月間の過ごし方の通信簿。どんなお食事をしていたのかなど、望診であなたの生活が何を物語っているのかを読み解いてしまいますよ。
これらのサインが出ているみなさんに共通するのが「平熱が36.4℃以下」であること!36.5℃以上が糖をエネルギーに安全な形で使える身体です。兎にも角にも子宮に不調がなくても朝寝起きに計って36.4℃以下の方は温めましょう。
子宮は外の世界へ出る前の赤ちゃんのお部屋です。「宮」の語源は建物や住まい。私たちも寒いお部屋で過ごすよりは、温かいお部屋でぬくぬくのお布団にくるまって寝たいですよね。赤ちゃんも一緒です。理想はお姫様が住むような快適な宮殿です。
まずはおなかを触ってみましょう。硬いようでしたら冷え冷えの証拠。しっかり全身入浴であたためましょう。エプソムソルトを入れて血流を良くするのも効果的です。こんにゃく湿布やあずきカイロを丹田や腎臓、腰に当てて温めるのもおすすめです。寝るときはシルクの腹巻をすると寝冷えも防げます。私はシルクのレッグウォーマーを愛用しています。
今から温活を始めて、冷え知らずな身体になりましょう!身体はやれば必ず答えてくれます。まずは、深呼吸して自分の身体の声を聞いて信じてあげてくださいね。